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業務実績​​<地方自治体ケース2>

山口県岩国市訳書への導入:

市町村合併による業務の集約化をシンクライアントで実現

合併による行政区域広域化にIT化が必要だった

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「地方都市では、周辺の小さな町村との合併という問題が発生します。合併後の広域な行政を考えると、どうしてもIT化を進める必要がありました。各町村の役場と市庁舎を車で往来すれば、それだけの人件費と時間がかかります。即決ということもできないわけです。」

迫りくる地方自治体行政の地殻変動。そこに求められるのは、IT、わけでも、情報流通のスムーズさとスピードだ。 岩国市役所では、課題をクリアする切り札として、先ごろ、情報系ネットワークにシンクライアントによるシステムを導入し、運用をはじめている。

端末は、2002年度中に420台、2003年度に280台が配備され、出先機関を含め合計で700人いる一般職員全員に一人一台ずつ割り当てられる。ちなみに、岩国市役所におけるこれまでの情報系としてのコンピュータ利用は、秘書室や総務課などごく限られており、インターネット接続や外部とのメールのやりとりなども限定されたものだった。

基幹業務系と情報回線は分離されている

「住民のプライバシーを守るということから、基幹業務系と情報回線は間違っても一緒になるようなことはないよう配慮しています。」

岩国市の場合、基幹業務系のパソコン群にプラスして情報系のパソコンを配備する必要があった。管理だけでなく現場に配置するパソコンのスペース確保を考えただけでも大変なことだ。岩国市では、さらに諸条件を加味した上で、様々なシステムを検討したという。

シンクライアントを選んだ理由は端末業務の合理化とセキュリティ

「当初はシンクライアントについては全く考えていませんでした。しかし一昨年(2001年)の全国的なウィルス騒動の際、数少ない職員で対応しましたが、それは大変な作業でした。端末数が700台という数に増えた場合、とても現在の職員数では対応しきれないという問題がありました。」

シンクライアントが、個々の端末のメンテナンスから管理者を解放するというメリット。それが岩国市のシンクライアント導入の第一の理由だった。さらに、村尾氏は第二のメリットとして、「また、昨年から始まった住基ネットの問題があります。セキュリティとメンテナンス、この2つの問題をクリアするため、何が一番いいのか?いろいろ勉強し検討した結果、結論としてシンクライアントを選んだわけです。」

メンテナンスと並ぶ第二の選定項目は、セキュリティだった。情報系とはいえ、市役所としての業務に使用する以上、プライバシーが保護されなければならないデータは多く、漏洩はあってはならないからだ。

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シンクライアントの導入で管理業務が合理化された

「私の場合システム管理者として、端末トラブルなどがあった場合現場にすぐ飛んで行くわけです。しかしそうした場合にでも、その現場から自分のコードでシンクライアントが利用できるという利点があります。」

一人一台のシンクライアント導入で期待される職員の意識改革

「一人一台の端末を導入するという目的の背景には、職員の意識改革という面もあります。全員に一台ずつのシンクライアントが行き渡った時、かなりの意識改革ができあがるのではないかと私は期待しております。」

シンクライアントにしたことで管理コストが軽減されることへの期待は大きい。さらに、700名に及ぶ職員に対して、研修など時間をかけた教育は難しい。その意味でもシンクライアントによるシンプルなオペレーションとシステム構成は、自治体に相応しいものといえそうだ。

​シンクライアントの耐用年数にも期待

「シンクライアントの場合、ハードディスクが無いということで、一般的に言われるパソコンの耐用年数5年を上回る稼動が期待できます。委員会でこの件について議員から質問がありましたが、その際7年以上使えるのではないかと回答しました。」

構造上故障が少なく、OSやアプリケーションの更新がサーバ側で可能なシンクライアントは、パソコンの2倍の耐用年数が期待できる。限られた財源の中でIT化を進める市町村において、シンクライアント導入は必然の選択であったのかもしれない。

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